はい、今日はWordPressを始めるための手順と気をつけるべきポイントまとめの続きです。
このページではWordPressのレンタルサーバー業者を選ぶときに、最初に確認すべきポイントについて紹介します。 さらにページ後半では僕の中でイチオシのレンタルサーバーについても紹介しています。
最低限チェックすべきポイントを5つピックアップしました。 CPUやメモリについては、明記されていないことが多いので評価対象からは外しています。
ディスク容量は足りているか
自分の作りたいサイトがどういったジャンルになるのかで、必要なディスク容量は異なってきます。
もし高画質な写真をたくさん表示したいというのであれば、なるべく容量の多いサーバーを準備するべきです。 この僕のブログのように、基本的に写真を1ページあたり1枚しか載せないようであれば、ディスク容量で困ることはまずないでしょう。
ハードウェアはSSDか?
ハードウェアの規格によってパフォーマンス性能が異なります。 少し前まではSSDが最速とされていましたが、最近はSSDより更に速いNVMeという新しい規格が登場しています。 したがって高速な順番にハードウェア規格を並べると次のようになります。
NVMe > SSD > HDD
PS4もSSD換装が当たり前になりつつある時代ですので、少なくともSSDを選んでおいたほうが良いでしょう。
ウェブサーバーソフトウェア
サーバーソフトはCPUやストレージといったハードウェアに次ぐ基幹部分であるため、ここを差別化するとより速いサイトを作ることが可能です。
レンタルサーバーの多くは未だにApacheが一般的ですが、中にはNginxやLiteSpeedを使っているところも出てきています。 これら2つは共にApacheよりも高速に動くサーバーソフトウェアになり、後者のLiteSpeedはおそらく現環境で最速と言われています。
セキュリティ対策
レンタルサーバー側でセキュリティ対策が施してあるかないかで、WordPressでの運用の難易度が変わってきます。 というのも、僕がWordPressで一番悩まされた(消耗した)ポイントがここでした。
まず第一にセキュリティというのは難しく、そして全般的に情報が分かりにくいです。 WordPressのセキュリティ対策について検索をかけると分かると思いますが、何が正解なのか分からないくらいにサイトによって説明がマチマチですよね。
さらにセキュリティ系のプラグインを導入しようと決めた後にも、「どれを使おう?」という次なる悩みが出てきます。 そして、これについて明確な解説のされているサイトはないに等しいです。
僕は海外大手のサイトからまとまったドキュメントを入手して理解しましたが、人に勧められないほど面倒です。 そしてそんな僕でもセキュリティについては自前主義でなく、なるべくサーバー側が対策したほうが効率がいいと思っています。
レンタルサーバー側でWAFという項目が用意されていれば対応してくれていることの証なので、最低でもWAFと明記されているサーバーを使うようにしたほうが良いでしょう。
自動バックアップ
バックアップについてはプラグインでも対応可能なので、必須かどうかは微妙なポイントです。
ただ、何かあった時に確実に復旧することが可能になるため、復旧できないリスクを背負いたくない方(ビジネス目的の方)は自動バックアップを提供しているサーバーを積極的に選ぶべきでしょう。
イチオシのレンタルサーバー【初心者向け】
初めてサーバーを借りる場合はコストを重視したくなるものです。 どのくらい続けるか分からなかったり、アフィリエイト目的であれば「そもそも本当に稼げるのか?」という疑問もあるでしょうから。
それにサイト設立初期というのは意識的に立ち回らない限りアクセスというのは0に等しいくらいに存在しません。 なので、あまり高性能すぎても無駄な投資になってしまいます。
ColorfulBoxとJETBOY
僕としてはこういう場面で使いたいのはColorfulBoxかJETBOYあたりです。 共に一番安いプランが500円をきっており、SSD&LiteSpeedという環境だからです。
値段的には一回りColorfulBoxのほうが高くなりますが、その分、法人レベルのセキュリティソフトが導入されていたり、サーバースペックが少し高かったりと明確な違いは存在します。 しかしJETBOYにも最低限のWAFは導入されているので、このあたりは個人の趣向の問題かもしれません。
速いサーバーが使いたいけど、とにかく安くしたいのであればJETBOY。 安い方が良いもののセキュリティについては意識したくない方、JETBOYより高性能なサーバーが良い方はColorfulBox。 こんな具合でしょう。
イチオシのレンタルサーバー【高PVサイト向け】
一ヶ月のPVが30万以上の高PVサイトを運営している方には資金面での悩みはないと思います。 頭の中にあるのはおそらくアクセスのための高速化でしょう。 そうすると、僕がオススメしたいのは2つに絞られます。
mixhost
LiteSpeed系のなかでは最高の環境を提供してくれているのがmixhostだと思います。 CPUやメモリといったハードウェア性能だけでなく、新規格のHTTP/3へ対応していたり、セキュリティもColorfulBox同様法人向けのソフトが導入されており万全です。
僕のmixhostに対する印象はColorfulBoxの完全上位な存在ですね。
値段についても特別高い訳でもないので、既に一定のアクセスがあるサイトにとっては自信を持ってオススメできます。
wpXSpeed
wpXSpeedというサービスがレンタルサーバー老舗のエックスサーバーから提供されています。 このwpXSpeedというのは、以前までのwpXクラウドというサービスに置き換えられる形で新たに用意されたサービスです。 名前から分かるとおりWordPress用に作られたサービスです。
wpXSpeedのサーバーソフトウェアはNginxなのでプログラムレベルではLiteSpeedには劣るのですが、記録媒体はSSDよりずっと速いNVMeです。 (wpXSpeed公式サイトによれば16倍以上とのこと) 速度に関してはmixhostと並んでレンタルサーバーとしては最高クラスでしょう。
wpXSpeedとmixhostとの明確な違いは料金体系にあります。 wpXSpeedはオートスケール機能という、一定の負荷を検知すると自動的にプランを変更し、CPUとメモリパワーのレベルを引き上げることを可能にする機能を備えているため、プラン料金は時間制となっています。 そのため料金は1時間あたりの価格で表記されています。
このオートスケール機能があることのメリットは、急激なアクセス増加に遭遇したとしても「サイトにつながりにくい」といったことから解放されることです。 これによってアクセスの取りこぼしを防ぐことができるので、トータル的にはプラスになるということですね。 よくバズる記事を書く方やトレンド追従型のサイト作りをしている場合には、mixhostよりこちらのほうが相性が良いでしょう。
このオートスケール機能以外については、パフォーマンスに影響するような大きな違いは見受けられません。
つまり、wpXSpeedを使うべきかどうかはオートスケールを使うかどうかで決まります。
僕が考えるサーバー選択
初めてWordPressを始めるという方はColorfulBoxのBox1を半年契約するのが良いと思います。 「なぜ半年なのか?」といえば、それは完全無名な状態からのスタートでアクセスが増加し始めるのにかかる時間が半年程度だからです。 つまり、「お試し」の最低期間としての選択になります。 それにほとんどの方は半年もWEB運営を続けることができなかったりするので(汗)
そしてアクセスが増加して5万PVを超え始めた段階でmixhostへサーバー移転します。 僕はこれまでの経験を通じて、「バズる記事を書くタイプではない」と分かっているのでmixhostを選んでいますが、ここでwpXSpeedでも問題ないでしょう。
もし、あまり速度は求めていないサブブログのようなサイトであるなら、ColorfulBoxのまま上位プランへ変更するのも全然有りだと思います。 ColorfulBoxも十分速いサーバーですから。
JETBOYを使わないのは、既に述べたように、僕はセキュリティについてはサーバー側が全て提供している方が好きだからです。 それに法人向けのセキュリティソフトというのはそもそもかなりお高いので一般個人では手が出せないものなんですが、それがColorfulBoxやmixhostでは他とあまり変わらない料金で使えてしまうので「お得かな?」と思いまして。
次回はサーバー側の設定事項について。 .htaccess というファイルについてです。
以上、今日はこれにて!