はい、今日はWordPressを始めるための手順と気をつけるべきポイントまとめの続きです。
今回はプラグインについてです。 実際に僕が使っているプラグインの中から、特に使えるものをリストアップしてみました。 僕の信条としてパフォーマンス最優先で選んでいますが、渋々ですが一般的に重いと評判のプラグインも含んでいます。
しかしそれでもSEOプラグインは本当に遅いのか?にアップしている画像の通り、GTmetrixやlighthouseで高得点を確保することは可能です。
また関連事項として、プラグイン選びに関係する記事を一応貼っておきます。
SEO系プラグイン
RankMath SEO
比較的あたらしめのSEO系プラグイン。 後発の製品というこから機能面では優れています。 僕ら日本人にとって一番の問題は全て英語ということですね。
機能面については、
- タイトル設定
- メタタグ設定
- OGP設定
- サイトマップ設定
- 各種ウェブマスターツールとの連携
- noindex設定
- nofollow設定
- etc…
といったSEOプラグインとして必要な機能は全て付いていると思います。
その中でも幾つか珍しい機能がついているのでピックアップして紹介します。
Googleサーチコンソールの統計画面が見れる
Googleサーチコンソールと接続すれば、WordPress上でアクセス解析が可能になります。 データは同一ですが、正直こちらの方が使いやすいくらいです。 サーチコンソールのヘビーユーザーは試してみる価値があるかもしれません。
リダイレクト機能が用意されている
SEOプラグインとしては珍しく、リダイレクト機能が用意されています。 普通は.htaccessファイルでリダイレクトの設定をするんですが、このプラグインを入れればWordPress側で設定することが可能になるんですね〜 またそれだけでなく、リダイレクトの発生回数も自動的にカウントされるので、不要になったリダイレクト設定の割り出しもできて便利です。
404Monitor
404Monitorという機能が個人的に一番助かってる機能の1つです。 というのも、どのページを検索して404エラーが表示されたのか(存在しないページにアクセスしたのか)をカウントしてくれるんですね。 場合によってはリダイレクトを貼ったほうが良いこともあるので、定期的に確認するようにしています。
パフォーマンス改善(高速化)プラグイン
Autoptimize
CSSやJavascript、画像、Googleフォントに対して最適化処理を施してくれるプラグイン。 いわゆる圧縮系プラグインです。 圧縮と言ってもgzip圧縮するのではなくて、複数あるcssやjsを1つのファイルにまとめ、さらに無駄なコメントを削除することで通信の数や量を減らしています。 画像やGoogleフォントに対しても最終的な目は同じです。
WP YouTube Lyte
YouTubeが埋め込まれたページは埋め込まれていないページと比べるとどうしても読み込みが遅くなります。
このプラグインはYouTube動画の再生待ち状態の画像を生成し、通常のYouTubeの代わりにその画像を表示するプラグインです。 YouTube動画のiframeが動画再生ボタンがクリックされるまではただの画像として扱われるようになるため(YouTubeの読み込みが生じないため)、パフォーマンスの改善につながります。
見た目もほとんど変わらず、YouTube再生までのクリック数が1回増えるだけなのでデメリットらしいデメリットが存在しません。
ちなみにこのプラグインはAutoptimizeの設定内で紹介されているプラグインです。 こういう風に紹介されている場合、プラグイン同士の競合がないのが分かっているので安心して導入できます。
WP-Optimize
WordPressの全てのデータを管理しているデータベースを最適化するプラグインです。 WordPressというのは記事の編集を重ねることでゴミファイルが貯まっていくものなんですが、このプラグインを導入すれば最適化処理を定期的に自動で実行してくれるようになります。
ShortPixel
画像のサイズを圧縮してくれるプラグインです。 ブログでは転送量の大半が画像なので、画像の圧縮=ページの読み込み速度という公式ができあがります。 無料で使えるEWWWでも全然良いんですが、ShortPixelの方が機能性が高いので(余計なプラグインを減らせる)、僕はこっちを使ってます。
EWWWについても言えることですが、WordPress上での圧縮でなくクラウド圧縮にするとサーバーの負荷が抑えられますよ。
セキュリティ系プラグイン
サーバー側でWAFが導入されていれば、WAFを自前で導入する必要はありません。 その場合は、データベーステーブルのプレフィックス変更というようなWordPressにおける基本的なセキュリティ対策をしっかりやっときましょう。
iThemes Security
WAF(Web アプリケーションファイヤーウォール)です。
特筆すべきはiThemes Brute Force Attak Protection Networkという機能です。 というのもiThemes SecurityによってブロックされたIPアドレスは全てのiTheamsで共有される仕組みになっているのです。
他に分かりやすい機能としては次のようなものがあります。
- ブルートフォースアタック対策
- コメントスパム対策
- ファイル変更検出
- サイトのセキュリティチェック
- データベーステーブルのプレフィックス変更
- ログインページの非表示
有料プランにすると二段階認証やreCAPTCHAの導入、マルウェアスキャンの定期実行など、普通なら他にプラグインを必要とする機能も使えるようになり、一般的なセキュリティ対策についてはほとんど全てをこれ1つでまかなえるようになります。
お金に余裕があれば断然有料版をおすすめしますが、無料版でも他のプラグインを併用すれば十分機能してくれますので無理はしないように。
Block Bad Queries
ブルートフォース対策に特化した超軽量なプラグインです。 これもWAFですね。
こちらは作者自らが説明している通り、iThemesとの併用でかなり強固にできます。 このプラグインも有料版がありますが、機能的には無料版で全然OKです。
miniOrange 2 Factor Authentication
無料で使える二段階認証のためのプラグインです。 アカウントを作成する必要があるため、導入がちょっと面倒くさいですが、プラグイン自体の更新頻度がライバルのプラグインたちよりも多いので、とても安心できます。
WPS Hide Login
WordPressへのログインページを強制的に変更することができるプラグインになります。
wp-adminディレクトリやwp-login.phpへの外部アクセスを不可能にするだけでなく、そもそものログインページが管理者以外分からなくなるので、ブルートフォースアタックにかなり強くなります。
プラグイン自体もかなり軽量で、無効化すれば簡単に元に戻すことも可能なので利便性は高め。
iThemesには同様の機能が付いていますが、もしiThemesを使わないのであれば変わりに入れておきたいプラグインです。
ウィジェット/記事補強系プラグイン
Recent Posts Widget With Thumbnails
新着記事ウィジェットのためのプラグインです。 WordPressに備わっている新着記事ウィジェットは画像が表示されませんよね。 このプラグインを使えば手軽に画像も含めた新着記事欄が作れるようになります。
Easy Table of Contents
記事に目次を入れるためのプラグインです。 Table of Contents Plusが日本では有名ですが、実はメンテナンスが数年前に止まってるんですよね。 このプラグインはそのTable of Contents Plusの派生物(後継)なので、機能性は同じというか、むしろ更に良くなっています。
Similar Posts
関連記事を表示するためのプラグインの多くは結構重くなってしまうのが特徴なんですが、このSimilar Postsに限ってはかなり軽快に動いてくれます。 それでいて表示される記事の関連具合も特別悪くないので、僕としては結構気に入って使ってます。
デメリットとしてはデザインを自分でコーディングする必要があることでしょうか。
その他ユーティリティプラグイン
Broken Link Checker
リンク切れがあるかどうかを定期的に検出してくれるプラグインです。 重いと評判のプラグインですね。
当初リンクチェッカーはオンラインサービスで代用しようと考えたのですが、YouTubeやTwitter等の外部サービスのチェックには対応していないものが多く、結局これに戻ってきてしまってます。
検査の頻度を1週間に1回などと低下されるなり、なにか工夫すればそれほどパフォーマンスには影響しないようだったので、僕としては全然使っていいプラグインだと思ってます。
次回はサーバー選びについてです。
以上、今日はこれにて!