稚魚が大きくなってきて、さすがに容器が狭くて可愛そうなので、2ヶ月くらい前からベランダでビオトープ化して育ててました。 とはいってもタイトルにある通り今はもう止めちゃいました。 ビオトープ自体は飼育環境としてはかなり良い物だったんですけどね。
今日はビオトープのメリット・デメリットについてです。
ビオトープ飼育のメリット
ライトは太陽光には絶対に勝てない
【メダカ】光の波長で成長速度や健康状態が変わる!?【驚き】で書いたように、メダカにとって光の強さはかなり重要らしく、そういう意味では屋外飼育はベストな環境といっても過言ではないと思います。
太陽光と同じ光量のライトは存在しませんが、それでも高光量のライトを用意してなんとかしようとすると、かなりの高額になってしまいます。 高光量のライトって高いんです。
「タダで使えてしまう最高の光を使わない手はない!」というのは自然な流れですよね〜
水質が良くなる
太陽光の元で飼育すると植物性プランクトンが増殖し、しばらく放っておくと「グリーンウォーター」になります。 グリーンウォーターは稚魚のエサとなってくれるので、稚魚飼育では推奨されるほどの環境です。
ただ、それ以外にもメリットがあって、植物性プランクトンというのは水草と同じように光合成もしてくれるんで、結果として水中のアンモニアや硝酸塩を減らしてくれるんです。 その結果、水の交換頻度を減らせる訳です。 ネットでビオトープについて調べてみても、「足し水しかしていない」って情報が結構出てくるのはそのためですね。
でも、あまりに濃いグリーンウォーターになってしまうと、夜間に酸素不足で窒息してしまうこともあるので、時々水を交換してあげたほうがいいように思います。 僕が実際にやってみた感想ですけど、基本的に足し水のみで管理していたんですが、メダカは元気そのものでした。
室内水槽だと基本的に毎週水換えが必要なのを考えると、ビオトープがお手軽なのは明白ですね。
ビオトープ飼育の唯一のデメリット
ここまで読むと「何とも素晴らしいビオトープ」なんですが、ビオトープという名前の表すように、メダカだけでなく野生の生き物たちが集まってきてしまいます。
最初は「今年はクモが多いな…」というところから始まったんですが、トンボやカナブンといった虫たちが続き、最後にコウモリがベランダで野垂れ死んでいるのを確認して、ようやく「さすがにおかしいでしょ!ビオトープが原因…?」と思うようになりました。
今のマンションに来て10年くらいになりますけど、コウモリは当然ですが、トンボやカナブンですら初めて見ましたからね。 クモにしてもやたら大きいのがいっぱい出てくるんで、気持ち悪くて気持ち悪くて… 日に日にベランダに出るのが億劫になってしまい、ビオトープはあっけなく終了しちゃいましたw
ビオトープは優秀な飼育環境なんですけど、マンションだと上下左右の住人にも影響がでるはずなので、やる場合は事前によーく考えたほうがいいかもしれません。
ビオトープ容器は発泡スチロールが最強でした
「発泡スチロールすげぇ!!」 こう何度つぶやいたことかw もしもう一回ビオトープをやるとしたら、僕は迷わず発泡スチロールを選びます。 そのくらいイイ。
温度の変化がゆっくり
発泡スチロールは断熱効果を持っているので、外気の影響を受けにくく、水温変化がゆっくり進むようになります。
さらに蓋も被せれば(窒息しないように注意)その効果は絶大で、余程極端な温度になっていない限り生きていける模様。
日陰に置けば水温を低くキープできる!
今年は連日35℃以上の猛暑日がやたら続きましたよね。 「こんな時期にビオトープやるなんて大丈夫?」とか自分でも思ったりもしたんですが、実際にやってみて分かったのは、発泡スチロール容器で日陰に置くなどしておけば、水温が問題になることはほぼない、ということです。
外気温35℃の日が続いていても、夜間は割と涼しくなりますし、発泡スチロールには前述の断熱効果もあるので、僕の環境(12~15時に直射日光が入ってくる場所)ではどんなに暑い日であっても最大でも30℃くらい、早朝だと25℃以下で安定していました。
これについては、本当に不思議な感覚でした。 あんなに暑いのに、発泡スチロールの中はひんやり冷たいんですから。
ビオトープにおすすめの発泡スチロール容器
発泡スチロール容器で重要なポイントは、深さと水量です。 深ければ深いほど、水量が多ければ多いほど、急激な水温変化から逃れることが可能ですし、水質の方も安定しやすいです。
キャプテンスタッグ発泡クーラー
安くてそれなりに水量を確保できるのがキャプテンスタッグの発泡クーラーボックス。 1000円前後で販売しているものの中ではかなりシッカリした容器で、僕はこれを使ってました。
セリアで販売されているバーベーキュー用の網が丁度いいサイズになっていて、付属の紐で縛れば簡単にカラスや虫よけ対策ができてしまうスグレモノ。
GEX 快適繁殖ケースL
GEXから販売されているメダカ専用の発泡スチロール容器。 水量25Lで幅60cm高さ29cmととても大きく、かなりの深型のため冬場でも活躍できるそう。 さらに雨が降っても溢れないようにするオーバーフロー穴が用意されていて、「さすがメダカ専用に作っているだけはある」と感心するばかり。
メダカ飼育にはかなり良さそうな商品ですが、値段はやはり高め。
チャームの大型睡蓮鉢
チャームで販売されている発泡スチロール製の大型睡蓮鉢です。 内寸が径67cm×高さ29cm、最大水量85Lと相当な大きさですので、60cm水槽よりも多く飼育できるサイズですね。 色の方もメダカに嬉しいブラックです。
正直これを使ったらかなり楽しめそうな気がします。
以上、今日はこれにて!