先日注文したLedger Nano Xが想定よりずっと速く届いてしまいました。 既に色々と弄っては試してを繰り返しているので、早速レビューしたいと思います。
Ledger Nano Xの特徴: Ledger Nano Sと比べてどうなの?
Ledger Nano X | Ledger Nano S | |
---|---|---|
価格 | 17,380円 | 9,889円 |
最大アプリ数 | 100 | 3 |
対応通貨数 | 1,100以上 | 1,100以上 |
PC対応 | ○ | ○ |
Android対応 | ○ | ○ |
iOS対応 | ○ | × |
Bluetooth | Bluetooth LE5.0. | × |
バッテリー | 最大8時間(100mAh) | - |
重さ | 34g | 16.2 |
防水 | なし | なし |
対応通貨数については変更なしです。
質感が向上し、高級感漂うアイテムになりました
Nano Xはまさに「高級」という言葉が似合います。 メタルの重厚感だけでなく、本体のプラスティック部分も光沢加工がされているなど、全体的なクオリティがかなり増しています。
Nano Sは最初からどこかオモチャのような感覚があったので、Nano Xでようやくまともな商品になったというだけなのかもしれませんが。
Bluetooth内蔵でついにスマホとの無線接続が可能に
表からも分かるように、Nano XにはBluetooth機能がついており無線接続が可能になりました。 バッテリーも内蔵されています。 この変更により重さがNano Sの約2倍になっていますが、この重さの違いはほとんど分からないと思います。
また接続性似関してですが、Nano Sでも一応Androidとは有線接続が可能だったのですが、Nano XのBluetooth対応により、iOSを含め、全てのスマートフォンとの接続が可能になりました。 今後普及するであろうdAppsを使う上では結構重要なポイントになるかもしれません。
以下、関連する注意事項です。
- Bluetooth機能が有効なのはスマートフォンのみ。 PCとのペアリングについては今現在は不可となっています。
- メニューからBluetooth接続をオフにすることも可能で、その場合はおそらくバッテリー持ちが伸びると思われます。
- バッテリー寿命は約5年間。
同時に管理できる仮想通貨が大幅に改善
インストールできるアプリの量が大きく変更されました。
Ledgerで仮想通貨を管理するには、各仮想通貨へ対応したウォレットアプリをインストールすることが前提となっています。 但しメモリ量の関係で、同時にインストールできるアプリの数に制限があります。
Nano Sではその数が最大約3個となっていました。 そのため、それ以上の仮想通貨を同じ秘密鍵で管理するには、手動によるアプリの入れ替えによって、やりくりしていく必要がありました。
これに対してNano Xでは最大100個までインストールすることが可能になっています。 100種もの仮想通貨を管理しようとする人はまずいないと思うので、Nano Xの登場により、アプリの数を気にかける事は事実上なくなったことになるでしょう。
チップ性能について
内蔵するチップは若干ですがCPU性能が良くなっているようですが、体感できるレベルではありません。 セキュリティに関しては共に「CC EAL5+」という規格で変更はありません。
値段が約2倍へ
今でこそ2倍ですが、Nano Xの登場する以前はおおよそ13,000円ほどで販売されていました。 現在のNano Sの値段が約9,000円へと変更されたのはNano Xが発売されてからのことです。
そしてNano Xを高いと見るかどうかは人それぞれだと思います。 これについては次のセクションで触れていきます。
【本題】Ledger Nano Xは買うべきなのか?
Nano Xは所有欲をかなり満たしてくれるものの、Bluetoothによるスマホ接続を実際に必要とするシーンがまだまだ少ないため、絶対に必要なアイテムとは言えないと思います。
こういう人にこそLedger Nano Xはオススメ
- 日常的に仮想通貨のやり取りをしている人
- パソコンを持っていないが、ハードウェアウォレットを必要としている人
- 幅広い仮想通貨に投資する人
Nano Xを購入するべき人というのは、このどちらかに該当する人だと思います。
1に関しては、仮想通貨を頻繁に扱っているのであればスマートフォンでも使えたほうが便利だから、という理由です。 2については、スマホに対応しているハードウェアウォレットは今のところ他に存在していないので、考えるまでもないです。 3についてはそのままです。
ただし、ファームウェアの更新には未だPCが必須となっており、これについての変更があるまでは、PCを用意する必要があることに変わりありません。
パソコンのヘビーユーザーには向かないかもしれない
既に説明したように、現時点のNano Xというのは、パソコン接続においてはUSB接続しかできないようになっています。 これはパソコンを多用する僕のようなユーザーにとっては、ただの質感がアップしたNano Sのように映ってしまいます。 というのも、僕はこれを知らずに買ってしまったので、地味にガッカリしたんですね。 Nano Sの倍の価格を払っているので、パソコンでも無線接続がしたかったです…
ということで結論としては、ほとんどのユーザーはNano Sで良いと思います。
今後のアップデート次第ではマストアイテムになるかも?
ハードウェアウォレットというのは定期的にファームウェアの更新があります。 多くはバグ修正レベルの軽微な変更ですが、時々、大きな変更が入ることがあります。
当然このLedger Nano Xも例外ではないはずなので、今後Bluetoothがパソコンにも対応するような変更が来れば、Nano Xを買うのは全然有りだと思います。 やっぱり無線で接続できる方が便利ですからね。 とは言っても、この修正パッチが来るかどうかは未知数です。
速達は不要かもしれません
想定を遥かに超えるスピードでLedger Nano Xが届いてしまいました。
Ledgerはフランスに本社があるのでledger.comで購入した商品は基本的にはフランスからの国際郵便で届くわけですが、購入時に発送方法を選択できるようになっています。 通常配送か速達かの二択です。
僕は特別急いでるわけでもなかったので、送料のかからない通常発送で購入してみました。 一応サイトの方には通常発送の場合は14営業日以上かかると書かれていたと思うのですが、実際に届くまでにかかった日数はたったの5日。 Ledger Nano Xを注文したのは2/4の16時頃で、昨日のお昼には届いていました。
これはもう速達並みの速さですよね。
中国で新型コロナウイルスが流行しているので「物流がスカスカだったのかな?」とか想像していますが、他の海外サイトでの買い物のときもかなり速く届いた経験があるので、もしかすると基本的に速達は不要なのかもしれません。
明確に急いでる時以外は、通常配送でも全然良い気がしています。
以上、今日はこれにて!