23日に公開されたUbuntu 20.04 LTSへ早速アップグレードしてみました。 これまで使っていたのが19.10だったのでアップグレードも可能ですが、近頃メモリの故障疑惑があって全体的に不安定な動きをしていたので、メモリ交換と一緒にクリーンインストールもやっておきました。

感想としては、これまで手が届いてなかった細かな部分が改善されて操作性が向上し、比較的バグが少ない完成度の高い状態に仕上がってると思いましたが、人によっては成熟しすぎて面白みがないOSと映るかもしれません。

今日の記事は、Ubuntu 20.04LTSの特徴についてです。

20.04はLTSである!

LTSは”Long Term Support”、つまり長期サポートという意味です。

Ubuntuは通常リリースから9ヶ月間がサポート期間となっていますが、LTSではこれが5年間まで拡大されます。 つまり20.04LTSは2025年まで使い続けることが可能ということです。 僕のように安定したパソコン環境を好むユーザーにおすすめのバージョンになります。

もちろん例外もあって、それは最新のハードウェアへの変更があった場合や最新のプログラムや機能が必要な場合です。 AMDのRyzenがそうであったように、最新のハードウェアはカーネルのバージョンアップが必要となることが多いですからね。

Linux Kernelが5.4LTSへ

Ubuntu 20.04LTSではカーネルが5.4LTSへと変更されています。

僕が19.10を使用していた理由がまさにハードウェアの問題でした。 一つ前のLTS版の18.04LTSではカーネルが4.15だったので、AMD製のCPUであるRyzenシリーズがほぼ全滅なんですね。 それで仕方なくサポート期間は短いものの最新カーネルを使える19.10を使っていた、ということです。

5.4LTSではexFATへのサポートやセキュリティ性能を高めるロックダウン機能など、新たに追加された要素も多いですが、カーネル自体の性能比較では若干ながら性能ダウンというデータが出ています。 全てにおいて向上してるとは言えないバージョンかもしれません。

Ryzenとの相性について

この記事にアクセスする方の多くがRyzenとの相性で来ているようなので、追記で書いておきます。

自作PCを大幅に強化しました【Tips&レビュー】でも書いているのですが、Ryzen3600に換装したところ、フリーズが多発するようになりました。 特にスリープ復帰後や長期アイドル後にフリーズすることが多かった気がします。 ですので、必ずしもUbuntu 20.04が安定的に動作するとは言えない模様です。

もう結構前なので僕の記憶上の話になりますが、海外情報を探った感じでは、UEFIから操作できるC6State設定をDisableにすることで改善するとか、nVidiaのドライバを更新することで改善するとかだったと思います。

でも記事にあるとおり、気力が沸かずにIntelへ浮気してますので、その点についてはご容赦を。 ちなみにIntelにしてからは一度もフリーズしてません(汗) やっぱりIntelは安定しますね…。

全体的にパフォーマンス向上!

カーネル自体の性能は下がったものの、それを上回る改善がなされているのがUbuntu 20.04LTSの特徴かもしれません。

例えば、データベースでよく使われるPostgreやMariaDBはともにパフォーマンス向上が見られますし、PythonやCのベンチマークでも同様の結果が見られます。 特にPostgreやCのベンチマークではその性能差がかなり大きく出ています。

データサイエンス用途では特に言えることですが、計算時間の短縮はプロジェクトの進行に大きく関わるポイントになります。 そういう意味では乗り換える価値は非常に高いと思います。

Ubuntu 18.04 vs. 20.04 LTS Performance Preview With Intel Xeon Scalable

Snapがより前面に

20.04LTSではUbuntu Softwareの中身が基本Snapソフトになっています。

snapはaptとは違い、PC環境による変化を吸収してくれる便利なパッケージ管理システムなんですけど、起動に時間がかかったり日本語がうまく使えなかったりするのが割と多かったりします。 便利だけれど、これが改善されない内は控えたい存在かもしれません。

更新頻度が高いものもあるので、実際に使ってみて確認したほうが良さそうです。

GNOME3.36へ

他にはGNOME3.36への変更が大きな変更です。 UI周りや設定のしやすさが向上しています。

地味に嬉しかったのが、Bluetoothイヤホン(サウンド周り)に関してでしょうか。 以前までは接続で、出力デバイスがBluetoothイヤホンへと自動で切り替わってくれないことが時々ありまして、そういう場合は手動で操作しないといけなかったりしてたので。

噂のMX Linuxと比較して

このUbuntu20.04LTSを導入する前に、いま注目度の高いMX Linuxもインストールして試してみました。 結果としては、GNOME3に慣れきってしまっている僕には使いにくい、という一言です。

また、「安定していて不具合を感じたことがない」という前評判とは裏腹に、付属のNvidiaドライバのインストーラーでいきなりエラーが出てしまいました。

初っ端からどうにも相性が悪く感じられたので、早々とUbuntuのインストールへと移行した次第です。汗

きれいサッパリな新しい環境は気持ちがいいです!