先月末から始めたメダカ水槽ですが、先々週に新たに購入した世代(以後、第2世代と呼ぶ)の5匹は比較的落ち着いて泳いでおり、これまでに死んだ個体もゼロとなっています。 1匹をのぞいて全滅してしまった第1世代と合わせると計6匹の水槽です。 また、第1世代は常に落ち着くことなく、フルスピードで泳ぎまわっていたのと比べると、随分と雰囲気が異なってます。 本文でも書きますが、全てが間違っていたんだと思うばかりです。

今回は主にメダカ水槽の立ち上げ初期での失敗についての考察記事です。

アクアリウムは最初の難易度が一番高い? バクテリアと水質の関係

魚の排泄物や余分なエサはアンモニアとして蓄積されることになるのですが、このアンモニアというのは強い毒性を持っています。 そして水中のバクテリア(好気性バクテリア)という存在がこのアンモニアを比較的マシな亜硝酸塩(NO2-)へ、そして更にマシな硝酸塩(NO3-)へと分解してくれる大切な役割を担っています。

しかし、水槽立ち上げ後の水にはバクテリアがほとんどいません。 バクテリアは一ヶ月もすると十分な量に増え、それと共に水質も安定してきますが、それまではアンモニアは蓄積する一方ですので、水槽立ち上げ一ヶ月までは割と頻繁な水換えが必要となってきます。 一般的には1週間ごとに1/4〜1/3の水換えが推奨されています。

つまり、水槽立ち上げ直後が一番魚が死にやすく、最初の一ヶ月間が一番難易度が高いと言えそうです。 昔の僕がメダカ飼育はやたら簡単だと感じてしまった理由は、(親の頑張りで)このバクテリアが十分に繁殖していた水槽で飼育していたからでしょうね。

また、化学濾過材の入っていないスポンジフィルターでは、バクテリアがスポンジに住み着くまでは、アンモニアを一切減らすことはできない点には注意が必要です。

最初の方が難易度が高いとは、なんとも初心者泣かせな趣味だなァ…

メダカが死んでしまった原因

恥ずかしながら、第1世代に対してはこれから挙げる5つの要因全てをやらかしていると思われます。

水槽立ち上げ直後に投入してしまった

すでに説明したように水槽立ち上げ直後の水にはバクテリアがいません。 本や手慣れた方のサイトを熟読したところ、水草をセットし水槽を立ち上げたら、最低1週間は生体をいれずにエアポンプを回し続けるのが定石となっているようです。 開始地点をゼロスタートでなく、少しでもバクテリアが定着するのを待ってから始めるという考えなんだと思います。

第1世代はまさしく立ち上げ直後に投入しまっているので、メダカには相当キツい環境だったと思われます。

水合わせに失敗したかも

水合わせのやり方は解説するサイトによってマチマチな印象です。 おそらくメダカは丈夫な魚と位置づけられているからでしょう。 (この前知識が仇となったのか、第1世代の水合わせはかなり大雑把にやってしまった記憶があります…)

水合わせの基本は、

  1. 袋のまま30~60分かけて水温合わせをする
  2. その後バケツに移し、水量が元の水の倍になるように水槽の水を少しずつ加えていき、再度30~60分放置して、水質の変化に慣れさせる(水質合わせ)
  3. 水量の半分を捨てる
  4. 2→3を3~4回繰り返せば水合わせ完了

という流れになります。

この水質合わせですが、今現在はエビの水合わせで使う点滴法を使うことにしています。 点滴法という名前からわかるように、ポタポタとチューブから垂らす方法です。 メダカではこの方法をを採用する人はほとんどいないとは思いますが、セットして放っておくだけで勝手に進行しますし、安全度についてはほぼ確実なので気に入っています。

点滴法のためのセット品も販売されていますが、実質エアストーン・チューブ・エア調節コックの3つが手元にあれば可能ですし、やりようによってはチューブと洗濯バサミだけでも全然できました。

水流が強すぎ

メダカは田んぼに生息していることから、水流がないほうが良い生き物のようです。 そして水流が強いと泳ぎ疲れて勝手に弱ってしまうようで、おそらく僕の第1世代がやられた主因はこれですね。 こういう理由から、メダカ飼育ではエアポンプは使わずに、浅めの容器で屋外飼育(太陽光に当たるようにして飼育する)、というのが正解のようです。 まぁせっかくのアクアリウムなので、当面、屋外飼育については「無し」の方針です。

また、ある程度経験して分かったことですが、スポンジフィルターの使用は水面が揺れる程度にまでポンプを弱めれば、特に問題なく飼育可能です。 なんとなく酸素量の方が気になるかもしれませんが、一般的に酸素は水面から溶け込む量の方が多いので、水面が揺れて、水が循環してさえいれば、それほど気にする必要はないと思われます。 (過密飼育の場合や水温の高い夏場については例外です。)

エサの量が多すぎ

エサは適度に

エサの量は2分程度で食べられる量です。

なぜなのかというと、メダカはエサがあると食べ続けてしまう性分だからです。 そして、これが原因で消化不良を起こしてしまい、結果として死んでしまうんです。 「バカにも程があるだろう…」とか思うわけですが、メダカ(というか魚全般?)はそういう生き物のようです。

消化不良を起こすと糞の形状が変わって、白っぽい細い糸のようなものに変わるので一発で分かります。

与えるエサの量については個体によって差が出やすい要素だと思うので、自分なりの調整が必要だと思われます。 僕の場合、3分を目安に与えていると調子を崩す個体が出てくるので、2分で食べ切れる量にしています。

メダカの成魚は一週間くらいは絶食しても死なない

ここで知っておきたいのは、メダカは一週間くらい絶食させても死なない生き物ということです。 エサを与えすぎるよりは、与えないほうがずっとマシと言えますね。

また、消化不良やどこか体調が悪そうな状態になった場合は、基本的にエサは与えない方が良いようです。 実際に生き残った第1世代の1匹がまさにこれで、3日間の塩浴&絶食で完全復活しましたから。

カルキ抜き不足

カルキ(塩素)抜きをしないと、メダカに限らず淡水で生活している生物はダメージを受けてしまい、最終的には死んでしまいます。

なので金魚やメダカにおいてカルキ抜きは必須な訳ですが、カルキ抜きには汲み置いた水道水やハイポ、様々な効果の付与されたコンディショナーを使ったりするのが一般的です。 そして僕が間違えたのがおそらくこの汲み置きの水でした。

僕は一晩放置すればカルキは抜けると書かれているページを鵜呑みにしてしまったのですが、よくよく調べてみると、太陽光次第でカルキの抜け具合は変わってしまうんですね。 カルキが太陽光関係なく完全に抜け切るには2日は必要ですから、水道水の汲み置きは割と面倒だなと感じています。 それほど高い商品でもないので、専用のコンディショナーを1本用意しておくと、急ぎの時なんかに重宝すると思います。

浄水器について

我が家には備え付けのクリンスイがあります。

こういうやつです。 現在ではこの水をそのまま使っています。

最初からクリンスイを使わなかった理由は、一般の浄水器の水は水槽用途には使ってはいけないという話を聞いていたからです。 実際にクリンスイのカートリッジの説明文にも「養魚用などには使用しないでください。」とあるんですね。 でも、これについても調べてみると「長年使い続けているけど全く問題ない」と言い切っている人も割と多く存在しています。 なので僕も右にならえという形で使っています。

既に2ヶ月経ちましたが、メダカもエビも生きています。 今のところ問題は出ていません。

メダカが死にゆく過程の行動パターン

水槽投入後、ほぼ全滅したメダカたちと1匹も死なずに生きているメダカたちを見てきた訳ですが、死ぬまでにはおおよそのパターンがあるような気がしています。 まだなんとなくですけど、次のような流れを仮説として立てています。

1. フルスピードで上下運動

メダカは新しい環境へ投入されると、すごいスピードで上下運動を繰り返す、アクアリウム初心者にとっては不思議に思える行動をとりがちです。 これはストレスを感じているときに起きる行動パターンなんですが、問題なければ数時間で、少なくとも翌朝には落ち着いているはずです。

しかし、ほぼ全滅となった第1世代については、2日目も変わらずの様子の個体が多かったので、水質が余程悪かったか、水合わせのやり方が良くなかったのかもしれません。

2. 底でじっとしている

体調不良になると、メダカは底の方の見えない場所(影になってる場所)でじっとして動かなくなります。 これは動物共通で見られる本能的な防衛行動っぽいです。 とはいえ、「ただ寝てるだけ」ということも全然あり得ます。

もし底でじっとしていて、エサにも反応を示さない場合は体調不良の可能性が高いです。

3. 水面でじっとしている

底の方でじっとしていたメダカたちですが、それがさらに悪化すると、水面の方でじっとするようになりました。 エアポンプを導入しているにもかかわらずですので、酸素が足りないという理由ではなく、それとは別の理由で上がってくるんだと思います。

水圧軽減でしょうか?

4. 再度フルスピードで上下運動

水面でじっとしていたかと思えば、急にまた①の上下運動を始める個体が多くいました。 あまりに動き回るので、僕はてっきり体力が回復したと勘違いしてしまいました。

5. 転覆病を発症

④のように元気になったと勘違いしてから間もなく、大抵1日も経たずにですが、転覆病になってしまうケースが多かったです。 水面で横たわってしまって、見るからにダメそうな状態で、見ているのもツライです。 そして、ここまで来てしまうとほとんど助かりません。 たいてい半日後には死んでしまいます。

④からの変化があまりに激しすぎたので、当初はショックが大きかったのを覚えています。

対策: どうすべきだったか?

今になって思えば、②の「底でじっとしている症状」の段階で、1匹など少ない数であれば別の容器等に隔離する等して、絶食させて休ませるのが正解だったんだと思います。 最低でも③の「水面でじっとしている症状」で何かしら対策したいところですね。 でも僕のケースだと、水質にも問題がありそうだったので、どのみちダメだったのかもしれません。

底砂で苦戦してます

Kanauのメダカ
kanau.page

当初は砂で初めたのですが、色々ありまして、早々に別の底砂に変更しています。

ジェックス メダカ水景 黒く輝く極細砂

僕が最初に買ったのがこの「ジェックス メダカ水景 黒く輝く極細砂」です。 しかし割と大きな問題があります。

トゲのように鋭く尖ったものが割と多く混入しています。 これはさすがにアウトだと思います。 魚だけでなく人間にとっても普通に危ないです。 スポンジフィルターのスポンジに入ってしまうとなかなか取れませんし、もみ洗いが怖くなります。

ジェックス 黒く輝く極細砂 トゲ
kanau.page

約1mm四方の網目のザルで砂金採りの要領でふるいにかけて取り除いたものがこの写真のものになるのですが、こういった細い針のようなものが地味に多く入ってます。

これを安心して使うには分類作業は必須だと思うんですが、僕の購入したパックではふるいによって取り除かれたものは、重さベースで30%近くにも達しまして、無駄に思えること間違いなしです。 分類後であっても尖っているものは少なからず存在しているので、気づいたものは手作業で取り除きました。

見た目自体はかなり良いと思いますし、次に紹介するセラミック系底砂と比べると、比重も重めで水草を植えやすい砂になっているので、惜しい商品だと感じてます。

数年使ったら勝手に角が取れる、なーんてありませんかね?まぁ淡い期待を込めてしばらく使ってみます。

スドー メダカの焼玉土 黒

砂利はバクテリアが繁殖しずらいので、僕のような初心者には難易度が高いだろうと判断して変更しました。 選んだのは、「スドー メダカの焼玉土 黒」ですが、砂利と比べると比重がめちゃくちゃ軽いので、水草を植えるのがすごく難しいです。

今後の計画

これから一ヶ月の間は

今のメダカ達は今のところ元気にやってますが、まだ2週間ですから、もう1ヶ月くらいは水換え以外何も手を加えずに様子を見ていこうと思います。

エビを入れたい

水槽を立ち上げて1ヶ月もすればバクテリアが十分に増えて、水質がかなり安定するので、その頃にエビを追加してみようと思ってます。

エビについてはヤマトヌマエビとミナミヌマエビ、チェリーシュリンプの3種類が国内ではメジャーですが、とりあえず繁殖しやすく温度変化に強い特徴を持つミナミヌマエビにするつもりです。

エビはメダカとは比較にならないほど水質に敏感らしいので、前科のある僕にとっては一番難易度の低そうなエビを、という考えです。

60cmオールガラス水槽にしたい

今の水槽は貰い物の幅40cmのフレーム水槽です。

色々水槽について調べていく過程で水草水槽の美しさにかなり惹かれてしまっているので、ゆくゆくは水草をもう少し植えられるように60cm規格のものにスケールアップしたいなと考えています。

でもその前に、この水槽を遊び尽くすのが先ですかね?

水槽を置いた途端、湿度40%以下が当たり前だった僕の部屋が潤いまくってます。見た目も涼しげだしドライアイにも優しいしで、アクアリウムにどっぷりハマりそうです。