カビに強いエアコンの選び方 僕がダイキン製エアコンを選ぶ理由

refresh calendar 2020-05-30

あと数日で6月ですね。 早いものです。

6月というとエアコンの買い替えシーズンだと思うんですが、今年はコロナでテレワークが拡大しているんで、需要が相当増えるんじゃないでしょうか? なにせ暑いと眠くなってしまいますから、仕事どころじゃなくなってしまいます。

僕は悲しくもカビやハウスダスト、花粉症に対してアレルギーがあるので、今回はそんな僕が長年考えてきたエアコンの選び方について書いてみました。

エアコンの選び方は空気清浄機能を重視する

エアコンの空気清浄機能は意外と優秀で、ハウスダストと花粉症くらいなら1時間も回していれば随分と変化を感じる程なんですが、ことカビになるとそう簡単なものじゃありません。

なぜなら、カビというのは根を張り、増殖するからです。 そしてカビは増えるに従って臭いも増していきます。

古いエアコンを回すと分かると思いますが、シーズン最初の使い始めはかなり臭いはずです。 これはエアコン内部にカビやその他のニオイ成分が長期間放置されたためです。

こうなると通常ならエアコンのクリーニング業者に依頼すると思いますが、なかなか良いお値段がします。 毎年頼んでいれば、5年くらいで新規に小型エアコンが買えちゃう金額になりますよ。 何台も設置していたらエアコンのクリーニングという話は立ち消える気がします。

こうなると、やはり最初に手を打っておくべきという考えに達すると思います。 つまり、極力カビの生えにくいエアコンを買うことになります。

久しぶりの運転でエアコンが臭う場合の対処方法

カビ自体は取れないんですが、せめてニオイだけでもなんとかしたい場合は、窓をあけた状態で冷房を最低温度にして1時間回すとスッキリします。

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カビの生えるメカニズム

エアコンの話に行く前に、カビはどのようにしてエアコン内部に発生してしまうのかについて触れておく必要があります。

冷房やドライをするとエアコン内部は結露します。 そしてそれが放置されることがカビの原因になります。 つまり、エアコン内部に水分がなければ問題ない訳です。 現在販売されているエアコンのほとんどに内部クリーン機能が付けられているのは、まさにこのためです。 内部クリーンは熱交換器を洗浄し乾燥までしてくれます。 1回あたり2~3円で済むので、毎回自動実行できる機種にしておきたいです。

次に、カビのエサとなるのがホコリです。 エアコンを開けると一番最初に見えるのがフィルターになりますが、このフィルターがホコリでいっぱいな状態だと、エアコン内部にもホコリが侵入しやすくなってしまいます。 また、当然ながら乾燥もしにくくもなるでしょうから、カビにとっては絶好の環境となっていまいます。 したがって自動清掃機能というのも重要といえます。

つまり、カビ対策という意味での最低限必要な機能とは、

  • 内部クリーンを常時ONにできること
  • 自動清掃機能がついていること

の2つになります。

カビは一度発生してしまうとなかなか取れなくなるので、この2つの機能は常にONにしておいたほうがいいと思います。

空気清浄機能は大きく2パターン エアコン各社の空気清浄機能とは?

エアコンの空気清浄機能は大きく2つの方式に分けられます。

  1. イオン放出方式
  2. 集塵(じん)方式

イオン放出方式を取るのが、パナソニックのナノイーやシャープのプラズマクラスターです。 部屋中にイオンを放出し、汚れ物質による悪影響をイオンによって分解する形で空気の浄化を目指す方式になります。

もう一方の集塵方式を取るのは東芝や富士通ゼネラルで、共にプラズマ空清という名称の電気集塵方式になります。 こちらはエアコン内部に吸い込んだ汚れ物質を熱交換器に吸着させることで、物理的に汚れを取り除く方式になっています。

基本的にはこの2パターンになりますが、ちょっと特殊な形式を取っているのがダイキンのストリーマになります。 ストリーマについては次のセクションで説明します。

ダイキンを推す理由 理由の柱はストリーマ技術

強力な分解力をもつストリーマ

ストリーマはプラズマ放電の一種ですが、一般的なプラズマとは異なり、その酸化分解力は通常の1,000倍以上にも達し、分解力は約10万℃の熱エネルギーに匹敵するものになります。

イオンと言うと、ナノイーやプラズマクラスターのようなイオン放出系エアコンのイオンを思い浮かべると思いますが、まさしくそれと同じイオン含まれています。

というのも、ストリーマの構成要素は4つのイオンから成り立っており、レイキ窒素ラジカル(N₂⁻)、レイキ酸素ラジカル(O₂⁻)、OHラジカル(OH⁻)、酸素ラジカル(O⁻)となっているんですが、OHラジカルというのがまさしくナノイーやプラズマクラスターで使われているんですね。

ダイキン ストリーマ分解素
daikin-streamer.com

ただ、前者のレイキ窒素ラジカルとレイキ酸素ラジカルはダイキン独自のもので、ダイキンは4つ全てのイオンを動員している点が大きな違いとなっています。

その上、OHラジカルでは物質表面までしか分解できないのに対し、レイキ窒素ラジカルは物質の中心部分まで分解することが可能となっている点も重要です。

簡単にまとめると、ストリーマは物質に対する破壊力が根本的に違うということですね。

ダイキンのエアコンはストリーマの使い方が独特

ダイキンもイオンを使用しているのでイオン放出系かと思うかもしれませんが、実はこの点についても他社とは大きく異なっています。

ダイキンのストリーマの効果範囲はエアコン内部に限定されており、基本的にはフィルター部分がその対象となっているようです。 ただ、内部クリーン時もストリーマが有効になり、熱交換器と気流通路もストリーマの対象となっています。

結論としては、とにかくエアコン内部がきれいになるというのがダイキンのエアコンの特徴だと思います。

イオンって本当に効くの?

過去、イオンによる空気清浄機能について疑問視する報道がありました。 今でも検索すればすぐに出てきます。 しかし、実際にダイキンのエアコンを花粉症目的で使用していますが、僕はかなりの効果を感じています。 なにせ4月のスギ花粉の多い時期であっても、1時間も送風していれば、全く問題ないレベルにまで花粉の影響が消えてしまうからです。

僕は鼻だけでなく、目も痒くて仕方なくなるくらいに割と重症な方なんですけど、かなり助かってます。 ただ、ウイルスに関してはどうなんでしょうねぇ。 言えることといえば、ここ数年ほとんど風邪を引いていないということくらいです。 関係しているのかは分かりません。

ストリーマの有効データ

過去のニュース記事にてストリーマについての検証データが出されています。

この記事の結論だけに着目すると、インフルエンザのようなウイルスだけでなく、細菌やカビ、アレルギー物質、ホルムアルデヒドのような有害物質などなど、効果が認められた対象というのは多岐にわたることが分かります。

ストリーマはコロナ対策にはならないのか?

ウイルスにも効果があると認められているストリーマですが、コロナに対しては検証していないという表現に留められています。

効果がないとは書いていないので、実際に検証したらどうなるのかが気になるところです。 (ダイキンの分解技術、実験で新型コロナを不活化という日経新聞の記事によれば、実験環境においては効果があることが確認されたとのこと。)

とはいえ換気が重要なことは変わりないと思います。 やっぱり空気を変える方が確実でしょうし。

ダイキンはエアコン業界のリーディングカンパニー

さて、そんなダイキンのエアコンですが、実はダイキンは業務用を含めると業界シェアは圧倒的にNo.1となります。 また、世界の売り上げランキングを見てもトップというように、ほぼ世界のトップを走るエアコンメーカーと言っても過言ではありません。

ただの会社がリーディングカンパニーにはなれませんし、技術だけでなくサポート等までも総合的に考えていくと、「やはりダイキンしかない!」という半ば「長い物には巻かれろ」的な判断も入ってしまい、もしかしたら盲目的に選んでしまっている可能性も否定できない自分もいます。

でも、モノは良いです。 本当に。

ダイキンエアコンのおすすめモデル2020

おすすめは最低限必要な機能が備わったCシリーズ

この記事の一番最初に紹介した内部クリーン機能と自動フィルター機能の両方が備わっているシリーズがCシリーズ以上となります。 つまり、Cシリーズで基礎的部分は完成されていると僕は考えています。

したがって、最低限必要な機能さえあれば十分だという方はこのCシリーズが適正モデルになるでしょう。

冬も使うのかどうか

Cシリーズより上位の機種を買うにあたって、まず考えるのは冬も使うのかどうかです。

例えば僕は冬はエアコンは使わない派なので、Mシリーズ以上を選んでしまうとほとんど無駄な投資になってしまいます。

Mシリーズ以上は暖房と関係している機能が多く付いているので、冬に暖房を使うつもりなのかどうかをまず一番最初に考えましょう。

AI快適自動運転について

近年の目玉といえるのがほぼ間違いなくAI快適自動運転となると思います。 しかし、評判はあまりよくありません。 僕自身、機械学習を使った研究をしていたので、これについても触れておこうと思います。

この機能がうまく動作してくれない理由は意外と明確だと思うんですよ。 なぜなら、この機能はエアコンの状況をリアルタイムで追跡しているわけでなく、停止直前の運転状況を元に解析しているみたいなんですよ。 もし仮にエアコンを一日中つけていたとしても、判断基準となるのがエアコン停止時のデータであったら、適切な学習にはなりえないと思うんですよね。

ただ、これについては設計者も当然理解しているはずなので、おそらく何らかの制約が存在していて、本当は改善したいんだけどもできないような状況になってるんじゃないかなと僕は推察してます。

なので、この機能でコストが膨れているS以上のシリーズは、正直微妙なんじゃないかな。 まぁこれについては裏取りなんかできないんで、全て推察ですのであしからず。

僕は実際にダイキンのCシリーズを使用しています。必要最低限ゆえのコスパの良さと花粉症の悩みからの解放、使い始めのあの嫌なニオイを嗅ぐことはほぼ完全になくなったこと、とにかくこの3点で僕は御の字です。

以上、今日はこれにて!

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