【ほぼ無音】サイレントな水槽のためのフィルター選択【これで寝れる】

refresh calendar 2020-06-16

この記事は、僕がアクアリウムをはじめて間もない頃にスポンジフィルターをチョイスしてしまって、音に酷く悩まされた経験から書いたものです。

エアポンプで寝れない

水のチョロチョロ流れる音は起きている時間帯はリラクゼーションというかなんというか、とにかくポジティブな音として捉えることができるんですが、これが寝る時になると状況は一転します。 そう、ただただ耳障りなだけ。 全然リラックスできないから。

水の弾ける音については蓋をしちゃえばほとんど気にならないレベルに抑えられるものの、エアポンプのブーンとかジーっていう音は本当に耳障りです。 この低周波音は昼間は生活音にかき消されて全く気にならないのに、寝る時になるとやたらと主張してくるもんだから、水槽を立ち上げて間もない頃は酷く悩まされること間違いなし。

ちなみに僕の水槽を始めたばかりの頃はというと、少し不眠症的な状況に陥ってしまい、その挙げ句、口内炎でも悩まされて、結構散々でした。 だからこそ言いたい。 癒やしで始めたはずのアクアリウムで苦痛を感じるなんて、絶対にあってはいけない!!

エアポンプはそもそもウルサイ?

エアポンプの音に困っている人というのは割と多くいるみたいで、ネットでオススメ商品を調べるとおそらく同じエアポンプが紹介されていると思います。 水作の「水心 SSPP-3S」です。

実は僕も現在進行系で使っている商品です。 エアの量を最低に絞るとかなりの静かさで動いてくれるので、エアポンプで静音性を求めるなら僕もこれをおすすめします。 同じシリーズの大容量版も持っていますが、3Sを2つ使ったほうがマシというくらいに静音性が高いです。

使い方のポイントは、こいつを吊り下げて、空中に浮かせる形にすること。 たったこれだけのことなんですけど、これが低周波音を消すための重要なポイントです。

ただそんな静音性の高いエアポンプをもってしても、エアの弾ける音だけはどうにもなりません。 これがエアポンプ駆動の構造上の限界です。 今でこそ慣れましたけど、慣れるまでは絶対に蓋が必要です。

でも僕は蓋があるとメンテナンスの時に煩わしく思ってしまうタチでしたので、結局は別のタイプのろ過システムを検討することになりました。 現在では隔離水槽やビオトープなどの、基本的に水位が低い水槽でのみ使用しています。

熟睡を期待できるフィルターは3種類

僕はエアポンプ駆動のスポンジフィルターからアクアリウムを始めましたが、これまでに流動式フィルターとオーバーフロー式以外は全て使ってきました。 その経験から、静音性が高くて寝室であっても使えるようなフィルターをオススメするとなると、次の3つに絞れました。

  1. 水中ポンプ駆動の底面フィルター
  2. 外部フィルター
  3. 外掛けフィルター

これらは基本的にはどれもスポンジフィルターなんかよりもずっと静かです。

ここからはそれぞれ個別に見ていきますが、基本的に水流(パワー)が多くなる程に煩くなるという事実はどの方式をとっても共通ですので、これは頭の片隅に入れておきましょう。

水中ポンプ駆動の底面フィルター

1つ目はいわゆる投げ込み式フィルターに使われている水中ポンプを、関連商品である底面フィルターとドッキングして使用する方法です。

つまり底面フィルターとのドッキングは絶対必要という訳ではないんですが、この手の商品は水流がそこまで強くないので、底面フィルターと連結したほうがメリットが大きいという個人的な考えで、このように書いてます。 また、水流がそこまで強くないが故に静音性はこの中でもNo.1と言い切れるくらいに静かです。

中でも水作のスペースパファーフィットプラスで使われている水中ポンプは感動モノです。

水槽の前に居ても動いているのか怪しくなるほどに無音で、水槽に耳を近づけて初めてモータがー動いているのが分かるというような商品です。 安眠間違いなしです。

マイナスポイントは水中ポンプがどうしても目立ってしまうことと水中ポンプに苔が生えてくること、そして水中ポンプ故に水温が上昇することの3点。 1つ目、これはどうしようもないですね。 水槽サイズが小さいと余計に目立ちます。 2つ目は、メンテがしやすいように2つ購入するなどすれは解決します。 3つ目、水温上昇はだいたい1℃くらいの上昇です。 たった1℃ですが、気になる人は気になると思います。

底面フィルターと水草水槽

ちなみに水草水槽で使う場合について触れておくと、一般論では水草水槽に底面フィルターを使用するのはあまり推奨されていませんよね。 それは底面フィルターが水草の根っこで通常より目詰まりしやすいという話から来てるみたいなんですが、実際にやってみるとそうそう詰まることってないんですよ。

まぁ、通常より圧が掛かる訳なんで流量自体は間違いなく落ちてはいると思いますが、底面フィルターってのはそもそもエアポンプ程度の水流で十分と言われているんですから、特別問題視するような話ではないのでは?というのが僕の考えです。 むしろ底床の中を水が流れることで、底床内の温度を一定に保たれ、水草が育成しやすいという側面もあるんです。

まぁこういうのは実際に自分で試してみるのが一番ですね。

外部フィルター

外部フィルターは初期費用がどうしても高くなってしまうものの、関連アイテムが豊富なので、何でもできちゃう感を感じさせてくれる優れもの的な存在。 水中ポンプと比べると、水槽内をスッキリさせることができる点や圧倒的流量を誇る点が特徴的。 その流量が故に逆に水流を弱めたいというニーズが発生している点もまた特徴的とも言えますが。 メダカや金魚のような水流が苦手なお魚に対して使用するなら、水流を弱めるための対策は必須です。

そんな外部フィルターですが、全ての商品が静かなのかと言うと、必ずしもそうとは言えないようです。 というのも僕が使用中のエーハイム2213はこのクラスだと一番の静音性を誇る商品という話なんですが、どうしても無音とまでは行きません。 耳をすませば音は聞こえてきます。 なので他社の製品になるとどうなるかは、想像に容易いです。

ちなみに、2213をどうしても無音にしたいなら、扉付きの水槽台に格納しちゃいましょう。 これで確実です! でもエアレーションでの水の弾ける音と比べれば相当静かですから、通常の2213程度の音で眠れない人はいないんじゃないかなぁ。

静音性という面ではエーハイム製のモーターは当たりハズレが少なく、概ね優秀とのことなので、困ったらエーハイムで揃えておけば大丈夫そうです。 外部フィルターでは一番の売れ筋なので、置いてないショップはないですしね。

外掛けフィルター

外掛けフィルターも静音性が高いジャンルです。 (僕が使ってきたのは静音性が評判のテトラ製のオートワンタッチフィルターシリーズなので、テトラ以外の製品でも同様に言えるかまでは分かりかねますが…)

静音性レベルとしては、外部フィルターと同じくらいという表現が適切なのかなと思ってます。 でも流量が小さいモーター(AT-20やAT-30)の場合、ほとんど無音に近いです。 本体も安いですし、濾材をリングろ材等に詰め替えれば外部フィルターみたいな使い方もできるんで、メンテナンスが楽で個人的には結構好きなフィルターです。

ちなみに、AT-30はAT-20のモーターを強化したバージョンで、同様にAT-60もAT-50の強化版となってます。

もし濾材を入れ替えて使うのならば、容量の大きいAT-50がおすすめですね。 AT-60にしない理由はモーターの消費電力がAT-50の倍近くになっているので、間違いなく振動が激しいと想像できるから。

外掛けフィルターのマイナスポイントは2つあります。 1つ目は、仕組み上、水位が下がっていくと水が滝のように落ちるようになってしまい、結果として音がうるさくなってしまう点。 冬場は蒸発スピードが速いので、足し水頻度が上がります。 2つ目は、水面の水流が強くなってしまうので、メダカ等の上層を泳ぐ生体には向いてない点。 コリドラスにはめちゃくちゃ使いやすいです。

まとめ

以上、アクアリウムを初めて間もない頃にエアポンプの煩さで寝れずに困った僕が、そのための対策としておすすめフィルターを書いてみました。

オススメのフィルター方式は3つで、水中ポンプ駆動の底面フィルター、外部フィルター、外掛けフィルターです。 中でも水中ポンプ駆動の底面フィルターが特に無音で素晴らしく、次点で外部フィルターと外掛けフィルターが並ぶという感じです。 それぞれメリット・デメリットがあるので、よく考えて自分にピッタリのフィルターを選びたいところです。

あとは既に何度も書いてますが、音に関しては僕のように時間と共に慣れるんだと思います。

以上、今日はこれにて!

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