【レビュー】TP-Link KL130でライトをIoT化してみた【スマートホーム】

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TP-Linkというメーカーからスマートホーム関連の機器が幾つか販売されています。 そしてKL130というのはマルチカラー対応のライトバルブになります。

あと少しすれば使用開始から3ヶ月になりますので、そろそろ分かったことをまとめておこうと思います。

KL130の特徴

  • E26型LED電球
  • 消費電力10.5W
  • 最大800lm
  • CRI(演色評価数) 90
  • 1600万色フルカラー対応の調光機能
  • 色温度 2500K〜9000Kまで対応
  • スケジュール機能
  • オンライン操作
  • 3年保証あり

演色性が高い

海外メーカーの商品のため、演色性についてRaでなくCRIという指数で表記されています。 僕もCRIというのは良くわからなかったのですが、どうやらRaとCRIはほとんど同義のようです。 この指数は最大100までですから、90というスコアはかなり良い部類の性能だと思います。

ライトを自在に操作できる

WiFiと接続することでスケージュルによるON/OFFはもちろんのこと、ライトの色も変えることが可能です。 自宅以外からもコントロールできます。

色の指定ですが、スマートフォンアプリからはカラーパレットをタッチして選択するようになっているため、細かな指定は難しいです。 が、IFTTTやプログラミング経由ではRGBカラー指定ができるので、1600万フルカラーを体感できます。

IFTTT対応で自由度が高い

すでに説明したように、IFTTTに対応しています。 なのでプログラムを書けなくても、それなりに条件付けした動作を作り出すことが可能です。

IFTTT
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開発元:IFTTT
無料
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プログラミングからも利用可能

こちらも既に触れてますが、プログラミングを通して操作することも可能です。 公認ではなさそうですが、結構ライブラリが公開されているんですよね。

正直アプリで操作するよりも、こっちの方が圧倒的に便利ですね。

ちなみに僕が使わせてもらってるライブラリはpython-kasa/python-kasaというPython向けのものです。 Async対応で、ライトバルブ以外の製品にも対応していて使いやすいです。

KL130唯一のデメリット: アプリの作りが悪い

スマートフォンのアプリの使い勝手がとにかく悪いです。

既に説明した「アプリだとカラー選択が細かく調節ができない」ことの他に、2つ気になる点があります。

1つ目は、アプリ→TP-Linkが用意したサーバー→KL130という経路で通信を行っているんだと思うのですが、これはスケジュール運用であっても変わらずのようで、スマホがOFFだったり、ネットに接続できない状況下にあると、スケジュールは実行されないという、ダメダメ仕様になっています。(今後変わるかもしれません。) 常にスマホがON&接続の良い環境にいる人には問題ないですが、そうじゃない人にとっては確実性に欠ける仕様です。

2つ目は、カラー変更やON/OFFを連続して行っていると、サーバー側から通信を拒否られ、一定時間操作ができなくなったりもします。 一度設定が済めば特に気にならないことですが、購入直後は設定で何度も通信することになるので、どうしても使いにくいと言わざるをえませんね。

こうしたマイナスな点があるため、僕はアプリを使用するのを止めました。 いまではパソコン側から直接ライトに接続して自動実行できるように、Pythonスクリプトを書いて運用しています。

この手の商品はプログラミングさえできればかなり柔軟に使えるようになるので、かなり使える商品へと化けますね。

アクアリウムには微妙かも?

最後になりますが、僕はこのライトをアクアリウム(メダカ・シュリンプ飼育)用として購入しています。 もちろんアクアリウム業界には水草専用のライトが販売されているんですが、色々と調整・操作が可能なKL130を使ってみたいと思って、買ってみたんですね。

実際に使ってみた感想としては、1灯あたり最大800lmということから、複数用意しなければ水草育成に必要な光量を確保することができないのが痛いです。 60cm水槽では多くの水草は2000lm以上を要求しますから、必然的に最低3灯は必要になりますし、1灯あたり最大800lmという数値もRGBを全力にした場合での数値になるので、色を変化させれば当然lmは落ちていきます。

調光機能によってライトを「段々と明るくしたり・暗くしたり」できることは魚にとってはより自然な環境を演出させられるため、結果としてストレス低減につながっているとは思うのですが、同時に水草の成長も考えようとするとどうしても微妙な物に映ってしまいます。

ただ、RGBフルカラーということで、水草に必要な赤や青のLEDが使われていることは確実なので、光量を確保できさえすれば問題なく使えることも事実です。 せめて1灯で1200lmくらい出れば良かったんですけどねぇ…

生体の飼育に限定すれば、エビもメダカも2灯環境で産卵・抱卵しているので特に問題は感じません。

ベアタンクで飼育している場合は、デメリットはなさそう。

以上、今日はこれにて!

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