コケ対策で一番重要なことって、やっぱり。

refresh calendar 2021-03-24

黒髭コケが出現してからというもの色々な対策を実際に試してきました。 当初予定していなかったリン酸吸着剤とかにも手を出したりもしました。 その結果、黒髭だけでなくコケ一般に対しての一番の対策は「魚の数の調整」であると、僕の中では結論づいています。

もちろん間違っている可能性も全然あると思うので、もっと良い案が合ったら是非教えてください。

ほとんどの対策はコスパが悪い

魚の数の調整を除けば、ほとんどの対策はコストパフォーマンが悪いと思う。 これはお金という意味だけでなくて、労力や時間も含めた意味での話。

水換えについての考察

というのも一番有効な水換えにしても、その頻度や量が釣り合っていなければ不要な物質は貯まる一方で、コケは減らない。 仮に短期的な水換えを繰り返して一時的にも改善が見られたとしても、おそらく1ヶ月もすれば元に戻ってしまう。 また、水槽サイズが大きければ、それだけ水の消費量や手間も膨れ上がります。

水草の増量についての考察

デメリットの少ない「水草の増量」を考えてみても、水槽に入れられる量には限界があるし、入れすぎると景観が崩れてしまうという側面がある。 水槽自体を買い替えて領域を拡張する、というのは最終手段。

リン酸吸着剤についての考察

最終的に手を出してしまったのがリン酸吸着剤。 それだけに期待も大きかったです。

じゃぁ実際に使ってみてどうだったか?というと、水草の種類によっては調子を崩しやすいタイプがあるようで、そういうタイプの水草はみるみる元気がなくなっていくので、やはり万能とは言えなさそう。 ミクロソリウムやアヌビアスのような陰性水槽だとトラブルなく使えそうな感覚がありますね。

それから、もしかしたらだけど、底面フィルターとの相性が良くなかった可能性もある。

リン酸吸着剤ってのはコスト的には一番高い対策法になるんだけど、現時点での結果だけを見れば、僕にとっては微妙な商品と言わざるを得ない。 使い方が上達すれば化ける可能性も残ってるんで、まだ全否定とまでは行かないですね。

まとめると…

まぁこんな理由から帰着したのが「魚の数の調整」ということです。 水槽(水景)の規模に対し、多すぎた魚の数が減ることは病気のトラブルも減ることになるので、全然悪い話じゃないと思います。

魚の数の適正値については、最低でも一般的に推奨されている数に正しく従って、余裕を持ちたいならもっとキツめの数値にしてみるとかすれば、「尚良し!」なんじゃないですかね〜。

コケ取り生体は有効だが、解決策の柱にはなれない

コケ対策というとエビやオトシンクルスを入れるのが一般的ですけど、よく考えればこれってただの対症療法のような気がしてなりません。

まぁコケを食べてくれるのは事実なんで、その瞬間だけを切り取れば確かにコケ自体は減っているんですけど、コケの生える原因となったリン酸等の物質は、再度フンという形で水槽内に還元されてしまう。 コケの胞子にしても、繁栄していた訳ですから、かなりの量が漂ってるはず。 時間が経てばまた水槽内のどこかでコケが生えてくる、と考えるのは容易です。

これをまとめると、水換えによって原因となる物質量を物理的に減らさない限りは、延々とこのイタチごっこを繰り広げる運命にあるということですね。

エビやオトシンクルスにとってはエサが尽きない訳だから、めちゃくちゃ良い事なんでしょうけどね

結局、水槽の外に出る時の形状の問題である

余計な物質を水換えによって排出するか、水草のトリミングによって水草というカタチで排出するか、あるいは化学の力で吸着させて排出するのか。 コケをコントロールするってのは、要は無駄な物質を排出する際の形状の問題ということに気づきます。

で、僕は一番コストが低いのがトリミングで、次点で水換えだと思っていますが、やはり水を汚れないようにするのが最善策じゃないでしょうか。

だからこそ「魚の数を減らす」という結論に至った訳ですが、もし水換えという行為が好きで好きでしょうがないっていう人がいるのなら、魚の数を減らす必要性は当然生まれません。

まぁどっちにしても、いつかは水換えをしないといけない状況は来るので、要は水換え頻度の問題ということに帰着しそうです。

こう考えていたら、水槽のコケ問題と温暖化問題というのは構図が似ていることに気づきました。

以上、今日はこれにて!

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