水槽クーラーとしてPCケースファンを使ってみたよ
去年の夏はまだ水槽を始めて間もない状態だったので、朝以外はほとんど室内クーラーをつけて過ごしていたんですよ。 正直あまり健康に良いとは言い難いです。 というか明らかに体調不良を招きました。 夏の終りにぎっくり腰みたいなのになったりね… 今年もテレビの中では「冷房をつけて寝よう」と声高に言われてたけれど、僕にはそんなの絶対ムリ。
それで今年は日中の酷く暑い時間帯以外は極力クーラーを使わない方針のもと、水槽にはPCケースファンを設置して対応することにしたんです。 今日はそれについてです。
PCケースファンでも意外と強力
今回使ってみたのは12cmサイズのPCケースファンです。 余っていたファンをそのまま転用しました。 但しこれをそのまま使うことはできないので、コネクタをUSBに変換し、それを更にスマホ用のコンセントへ挿して、最終的にはサーモスタットに接続して使う形になります。
60cm規格水槽で使ってみた結果になりますが、僕の使ったファンだとだいたい目標水温+4℃まで対応できるみたいです。 つまり目標水温が26℃の場合は、室温30℃くらいまでは水温を維持できるということです。 ただ室内30℃での運用だと常にファンが動作した結果としての水温維持ってことなので、水の蒸発スピードはかなり速いものになります。 僕の実際の運用上の設定値は室温28℃としていたので、水の蒸発については一般的な量より少し多いくらいだったような気がします。
設置はテキトーでも割と大丈夫かも
PCケースファンの設置ですが、僕はテグスで吊り下げる方式をとりました。 ただ万が一、水槽内に落下するようなことがあったら相当マズイんで、設置ポジションは水槽の直上でなく、水槽の枠外から斜めに風が差し込むように少しずらして設置することにしました。 冷却効率が落ちたとは思うんですけど、気になるレベルではなかったです。
必要な材料
前提として、冷却用サーモスタットが必要になります。
僕が使っているサーモスタットは冷温両用のものなんですけど、かなり便利。
PCケースファン
12cm規格がメジャーサイズです。 ファンサイズが大きいほうが回転数が少なくても風量が増えるんで、静音性を求めるならサイズは12cm以上がおすすめ。
またファンのPWM制御は使えなくなるので、そういったファンはマックススピード時の値を参考にすること。
僕の使ったアイネックス製の「OMEGA TYPHOON G 120mm 究極静音タイプ CFZ-120GL」は回転数が900でノイズレベル10.8db、風量47.23CFMとなっていて、かなりの静音性を実現しています。 夜間に動作し始めても全く分からないくらいに静かです。 静音性を最重視する方にはオススメのファンだと思う。
USB変換ケーブル 12V昇圧タイプ
PCケースファンは12V動作が基本です。 しかしスマホ用充電器の電圧は5V。 12V昇圧機能のついたケーブルでないと5Vでの動作となり、カタログ通りの回転数まであがらないか、そもそも動かない可能性もあるので注意ですね。
スマホ用充電器
USBケーブルをコンセントにつなぐために利用する。 いろんなメーカーから販売されてるんで好きなやつを。
僕は100均のキャンドゥで売ってた物を使ってみたけど、特に支障なく使えました。
自作のメリット・デメリット
メリット
- ファンの選択次第で静音性を追求できること
- ファン自体の耐久性が高いこと(コネクタ部分除く)
- もし壊れても部品交換で簡単に治ること
やっぱりコネクタ部分の細さは不安になるよね。 ちょっとしたことで断線しそうな造りです。
デメリット
- 初期コストがあまり安くない
- そのままだと見た目が…
一応3,000円用意すればお釣りが来るような金額で作れます。 でもほぼ同じ金額でメーカー製の専用商品が買えるんですよねー。 まぁそういう商品のほとんどがあまり静かではないんですけど、やっぱり専用品なんで使いやすさ・手軽さって面では敵わない。
木枠をつけるなどして自分でデザインできるほどの腕や熱量があるなら、自作のほうが圧倒的にいいんだろうけど、何も手を加えない裸のままだと気になる人は気になるでしょうね。 ここが悩みのポイントか。
本当はちゃんとした水槽用クーラーが一番いいんだろうけど、クーラーが必要な時期って短いし、全部揃えても3,000円もしないんで、こういう簡単な仕組みのものでも良いんじゃないかな。
以上、今日はこれにて!