【底面フィルター】外部フィルターを底面直結で使いたい!

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現在の水中フィルター駆動の底面フィルターを外部フィルター直結にしようと考えてます。

オトシンクルス
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写真はめずらしく水槽の手前側にやってきてくれた我が家のオトシンクルス。

外部フィルターを使うことにした

これまで何度か触れた内容ではあるんですが、外部フィルターは水漏れの不安があったんで今まで使わないようにしてました。 マンションなんで、やっぱり階下の人に迷惑だけは掛けたくないじゃないですか。 保険会社とかも当然関わってくるんで、「後々物凄く時間が取られそうになるリスクは取らないように」との思いで最初から控えてきました。

でも知人やよく行くショップの店員さんに聞いてみても、操作ミスで水漏れすることはあっても、「知らぬ間に自然に」というのはそうそう滅多に起きないと言われるばかり。 仮にそうなったとしてもドバーっと一気に漏れるということはないそうで、ジワジワと漏れる形で、数リットル漏れた時点で大抵気がつくものだそうです。 だからそこまで気になるなら、外部フィルターをバケツ等の容器に入れておくなりすれば大丈夫だろうとアドバイスを頂きました。

ちなみに水に関する被害は、水漏れなんかよりも自分の操作ミスによる被害の方が割と多いんだとか。 また、外部フィルターがどうのこうのよりも、地震によるリスクのほうがずっと大きいそうで。 最近地震多いもんね。

さて、なんでこんなことを言い出したのかというと、2021年はいろんな意味で水中ポンプ方式に限界を感じた一年だったからです。 そろそろ外部フィルターを一度使ってみようと考えています。

外部フィルターを底面フィルターに直結する予定

外部フィルター直結は本当にダメなのか?

外部フィルターと底面フィルターとの直結にはメリットがないと結構言われてます。 その理由を調べてみたところ、

  1. 底床の目詰まりがしやすいこと
  2. そうなった場合の流量低下リスクとろ過崩壊リスク
  3. 外部フィルターの恒常的な酸欠リスク

この3点に大抵の意見は収束しました。

確かにそうかもしれないと思いそうになるんですが、1年半ほどほとんど底床に触れずに底面フィルターのみで運用している僕の経験的には、「そこまででもないのでは?」という印象です。 というのも、うちの環境は底面フィルターではタブーである水草はびっしり植わってるし、水中ポンプ駆動なんでそもそもの流量は外部フィルターと比較にならないほど低いです。 こんな環境でありながらも、エビがポツポツ落ちていくということもなければ、サカナが病気になるということもないんで、眉唾情報なんじゃないのかと少し疑ってます。

唯一問題があるとすれば、デトリタスとして底床に蓄積していく一方なんで、リンが過剰になってる点。 僕はこれを底面フィルターの宿命だと考えてるんですけど。

それで今回、外部フィルターを底面直結にして使いたい理由はまさにこのコケが生えやすいという底面フィルターの問題を解決したいからです。

外部フィルターとの直結で何がしたいのか?

狙いは4つあります。

  1. 外部フィルターを脱窒用にする
  2. 外部フィルターにリン酸除去剤を格納する
  3. 逆洗浄によってデトリタスを直接除去できるようにする
  4. CO2添加のインライン化

1から順番に説明します。

外部フィルター内が本当に酸欠しやすいのであれば、脱窒用のフィルターとして使用すればいいだけのことじゃないかと思ってます。 そのためには定期的な糖分添加が必要になりますが、硝酸塩が減ればそれはそのままコケ対策になるはずで、水換えスパンを長くできるかもしれない。

次にリン酸除去剤ですが、これは底面フィルターにこそ必要なアイテムのように感じてます。 砂を薄めに敷いた外掛けフィルターの水槽では、単に濾材を洗えばいいだけなので、そもそもの必要性を感じませんでしたから。 ただ通常の底面フィルターでリン酸除去剤を使うのは構造上難しいので、外部フィルターが一番合ってると思うんです。 これも脱窒と同様、コケ対策です。

そして3つ目の逆洗浄ですが、そもそもは底床に溜まった汚れを水槽から効率よく取り出せれば良いわけですから、逆洗浄は最も理にかなった方法だと思うんですよ。 水中ポンプ駆動の水槽でこれをやろうとするとちょっと面倒になるんですけど、外部フィルターだとダブルタップがあるんで簡単にできますよね?

そして最後のCo2添加のインライン化。 これは水中ポンプにも通じる話ですが、とにかく今の水槽はゴチャゴチャと人工物が見えてしまって美しさに欠けてます。 冬はヒーターまで入ってくるんで尚更です。 これらをどれだけ頑張って水草で隠そうとしても、水槽が通常の60cm規格では無理だと悟りました。 せめてもう少し奥行きがないと。 「余計なものは消してしまいたい」という意味でのインライン化になります。

底床に工夫を

今度の水槽は底面フィルター上にセラミックソイルをただ敷き詰めるのでなく、底面フィルターの下に沈殿槽となる空間を用意し、その上にリングろ材をしきつめて、水草の根張りによる通水性悪化のリスクを低減したいと考えてます。 YouTubeで活躍しているnohoho3氏のアイディアの応用です。 そのためには、底面フィルターも含め外部フィルター以外の部分はほぼ自作することになります。

また、底床についても少し変化を加えます。 今使っている”ろかジャリ”はカリウムを吸着してくれるんで、水草との相性はかなり良いものと思ってるんですが、とにかく粒が小さすぎる。 また当初と異なって、現在はプロホースによる底床の掃除はほとんどやっていないので、壊れにくいソイルを使う意義がどれほどあるのか自分でも分からなくなってます。 粉が出にくいということは純粋なメリットだとは思うんですが、逆に言えばもうそのくらいしか思い浮かばないというか。 まぁそういう訳なので、プラチナソイルにゼオライトのペレット状のものを混ぜて使う予定です。

ゼオライトにこだわる理由

それはやっぱりアンモニアやカリウムを優先的に吸着してくれるから。 底面フィルターだと仮に固形肥料を埋め込んだとしても、スグに全部溶けてしまって、水槽内が一気にコケたりするんで。 ゼオライトのイオン交換能で栄養塩を根っこ付近に留めておけるというのは、どうかんがえてもメリットのはずです。

そもそもゼオライトはCEC(陽イオン交換容量)が大きいし、黒ボク土と違ってリンの保持力も控え目なところも良い。 農業では昔から保肥材として昔から使われている実績もあるし、イオン交換は可逆的な反応ということなので長期的に機能してくれるはずです。

はずなんですが、正直これについては自信がなかったりもする…

というのも、このゼオライトがアクアリウム業界にやってくると不思議と活性炭のような一過性の除去剤として使うことばかりに注目され、この手の話の情報は極端に少ないんですよねぇ… しかも長くても1年で寿命が切れるという話が大半で、イオン交換が可逆的だとか永久荷電だという農業側での話と大きく矛盾してしまっている。 同じゼオライトのはずなのに、ここまで話が食い違ってくると正直頭が痛くなってきます。

ただどう考えてもですね、ちょっと検索すれば論文が多数出てきたり、ゼオライト製造メーカーがそのように謳っている”農業側の情報”のほうが正しそうに感じられるんですよね。

なんとなくですが、「アクアリウム業界でのゼオライト利用は活性炭の代替品として始まって、水草用途の底床材としては全く想定されてなかったが故に、現在広く伝播している”寿命”なる記述が出ているのかな?」とか考えたりしているんですけど、化学は専門外なので自信満々には言えないのが悩ましいところです。

とりあえず僕の水槽ではそういう方向性でゼオライトを使って来ましたし、今後も使う予定なんですが、もし詳しく理解している人がいましたら、そのあたりを教えてもらえると非常に助かります。 間違ってるなら、それはそれで全然構わないので! Contactフォームから匿名で結構ですんでメッセージ入れてもらえると助かります。

まとめ

ゼオライトについて熱くなっちゃいましたけど、今年は現在の水槽をリセットして、外部フィルターを底面フィルターに直結したシステムで作りたいということです。 そのためのアイテム自作はちょっと大変そうだけど、今の環境より改善するのは間違いないはず。 もう必要なアイテムは揃えてあるので、あとはやるだけ!

以上、今日はこれにて!

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