皆さん、パソコン使ってますか?

パソコンというとほとんどの人はWindowsやMacを思い浮かべると思いますけど、世の中にはLinuxという選択肢も存在しています。 そして僕は長年このLinuxを使い続けているのですが、未だにWindowsやMacに戻ろうとは思いません。 近年は特に、です。 たぶんもう戻ることはないでしょう。

ということで、今日はなぜ僕がLinux(そのなかでもUbuntu)を使い続けているかについて、WindowsやMacにも触れつつ書いてみました。

最新のLinuxデスクトップ風景

さて、これからLinuxについて語っていく訳ですが、その前にまずは下の短い動画を見て頂きたい。 Linuxについての堅苦しいイメージがいくらか緩和されるはずです。

せっかくですので先進的な機能がつまったManjaro Linuxというディストリビューションから、最新のXFCEエディションのプレビュー動画を選んでみました。

Linuxにはディストリビューションという概念があります。 記事後半では割と多くディストリビューションという言葉が出てくるので、「そんな言葉知らないよ」という場合は以下の記事の前半部分を軽く読まれることをオススメします。

Linuxディストリビューションとは?人気のディストリビューションを紹介します

コンピュータの世界は変化している

さて、Linuxとはどんなものか、少なくともデスクトップ画面くらいはイメージできたはずです。 小奇麗になったWindows、あるいはWindowsとMacが融合したようなそんな印象だと思います。

とは言っても、「Linuxなんて一部のコンピュータオタクくらいしか使っていない」というのも事実だと思います。 やはり自力でインストールする必要性だったり、使えるソフトウェアの品質についても、商業的に成功しているWindowsやMacと比べてしまうと劣っていますから、どうしても使える人というのは限られてしまうと思います。

ただ、近年のクラウド化とオープンソース化、そしてクロスプラットフォーム化の流れが、状況を大きく変えつつあるのも事実です。

クラウド化とWEBブラウザ

スマホが普及してから、ソフトウェアのクラウド化が一気に進みました。 代表的なものはGoogleやMicrosoftが進めるOfficeソフトのクラウド化や、FacebookやTwitterのようなSNSやYouTubeやNetflixのような動画配信サービスでしょう。

要はこれまでは各OSごとに専用のソフトを用意する必要があった訳ですが、クラウド化によってWEBブラウザ1つで物事が完結するようになり、それが想像以上に使えるものになってきたのです。

Windowsを使わざるをえない理由として挙げられやすい「ゲーム」についても、Google Stadiaのようなクラウドゲームが登場しつつあるのを考えれば、今後さらにWindowsを使う必要性は減っていくだろうと予想できます。

オープンソース化&クロスプラットフォーム化でOSの垣根は消える

オープンソースとは、プログラムのコード(設計図)を公開していることを指す言葉ですが、これもまた増えてきています。 そしてソースが公開されているので、そういうソフトウェアの多くはコミュニティ規模が大きく、さらにクロスプラットフォーム化もされる傾向があるため、WindowsであってもMacであっても、そしてLinuxであっても、ほとんど同じように使うことができることが多いのが特徴です。

実際に僕が日常的に使っているソフトはほぼオープンソース系のソフトウェアでして、Linux向けに作られたものはかなり少ないです。 昔は「使いたいソフトが使えない」というのがLinuxの特徴みたいなものだったのですが、それがほとんど消えてきたのが今の状況です。

おかげさまでLinuxを使っていて困るという瞬間は、最近じゃほとんどなくなってしまいました。 まぁ僕がLinuxに慣れてしまったという可能性も否定はできませんが。

しかし、マイクロソフトがオープンソース文化の中心地であるGithubを買収するといったことも起きているので、オープンソースの流れというのは今後も止まらないような空気を感じます。

Linuxのメリット・デメリット

思いつく限りリストアップしてみましたが、やはりLinuxの元々のユーザーが一定レベル以上のコンピュータスキルのある人達だったというのが全体的に影響していますね。

僕の感覚的なイメージだと、「自由さ」が与えられたMac的なポジションです。

○ OS自体が無料

Linux自体がオープンソースで開発が進められているため、OSに掛かる費用というのは基本的には無料です。 一部有料のものもありますが、そういった場合は企業によるサポートがあったりします。

○ セキュリティ性能が高い

世の中の大半の人がWindowsを使うので、ウイルスの殆どはWindows向けに作られています。

Linuxはどちらかというと企業のサーバーとして活用されることが多いのですが、一般個人のデスクトップ利用であれば、最低限のセキュリティ対策(ファイアウォール等)をしていれば、まず問題ないと思います。 そもそもLinuxをデスクトップとして日常利用する人は極少数ですし、OSの権限管理自体もかなりしっかりしていますから。

狙う側の旨味がよほどない限り大丈夫でしょう。

○ ソフトウェアのインストールが意外と簡単

Linuxといえば「コマンド!」と言いたいところなんですが、このところの人気のあるディストリビューションには、AppStoreのようなソフトウェアセンターがほぼ確実に用意されています。 なのでコマンドに抵抗のある人であっても、意外と使えてしまいます。

○ アップデート機能が優秀

Windowsのようにアップデートでイライラすることはありません。

○ 自作PCで使える

元々Macは好きでしたけど、好きなパーツ構成でパソコンを使いたい僕にとっては、どうしてもMacを使い続けるのは難しかったです。 Macは同じスペックであっても、だいたい倍の価格を取りますからね。 他にも、Apple独自のシステムにやたらと連携させたがる点もマイナスポイント。

Linuxにおいてはこういった制限・制約から全て解放されます。 僕がLinuxを選ぶ一番の理由はここかもしれません。

○ カスタマイズの幅が広い

制限・制約から解放されるということは、カスタマイズ性の高さにもつながります。

分かりやすい例はデスクトップ環境を選べるということです。

そうです。 WindowsやMacと違って、Linuxにはデスクトップ環境というジャンルが存在しているんですね。 そして、これを変更するだけで、見た目(UI)をガラリと変更することが可能になっています。

そうは言っても、こればっかりは見ないと良くわからないと思うので、有名どころの動画を用意しました。 全部ベースは同じManjaro Linuxなので、変化が分かりやすいはずです。

GNOME

GNOMEは世界的に最も有名で人気のあるデスクトップ環境の1つです。 見てわかるように、Macを彷彿させるモダンさが漂うUIになっています。

「GNOME Shell Extensions」という拡張機能も備え付けられており、GoogleChromeのように様々な変更を加えることも可能です。

しかし多くのメモリを占有してしまうというデメリットもあるため、旧型のパソコンでは使いにくいかもしれません。

KDE

KDEは最もカスタマイズ性の高い、そして柔軟なデスクトップ環境だと思います。 GNOME同様モダンで洗練されたUIですが、どちらかといえばWindowに近いデスクトップ環境になります。

KDEもGNOME同様に世界的に使われているデスクトップ環境でして、GNOMEと人気を二分するような存在です。

メモリ消費についてはGNOMEほどではありませんが、高いことには変わりません。

XFCE

XFCEは軽量系としてはいま一番ノッてるデスクトップ環境です。 軽量系とは言っても古臭いUIという訳ではなくて、モダンさと軽さをうまく両立させています。

GNOMEやKDEの動作速度に満足できないユーザーからの支持が多く、メモリ量の少ないノートパソコンには丁度いいデスクトップ環境でしょう。


他にも、Mate、Cinammon、LXDE、Budgieといったものが候補に挙げられます。

○ プログラミングには困らない

オープンソースの化身とでもいうようなLinuxなので、プログラミング環境としては最高だと思います。 使いたい言語は(Mac向けやWindows向けを除けば)ほぼ確実に導入できますし、コーディング環境も十分です。

× 導入の敷居が高い

Linuxがプリインストールされたパソコンが販売されていることは基本的にありません。 そのため、Linuxを使いたい場合は、自力でインストールする必要があります。

しかし、昔と違ってLinuxのインストール難易度はかなり緩和されていて、Windowsの再インストールができれば問題ないレベルです。

敷居は下がってます。

× あまりに専門的なソフトウェアはない

Windowsの独壇場だった「ゲーム」ですが、Steamの頑張りでLinuxでもWindows専用のゲームが十分遊べるレベルで動くようになってきてます。

こういう変化を見ていると、全てのソフトウェアがLinuxでも使えるような気がしてくるんですが、それはやっぱり気のせいでしょうね。 やはり一部の専門家しか使わないような代物は基本的には使えない、こう思っていた方が正しいと思います。

しかし、それでもどうしても使いたい場合もある訳です。 そういった場合はWineというソフトで試してみるか、VMWareやVirtualBoxのような仮想PCソフトを使って凌ぐくらいしか、いまの僕には思いつきません。

僕がUbuntuを選ぶ理由 = 仕事で使うから

今でこそUbuntuを使っていますが、僕も多くの人と変わらず、これまで色々なディストリビューションを試してきています。

しかし面白いのが、その結果として、一番最初に使ったUbuntuへと戻ってきたということです。 Ubuntuはよく入門的なディストリビューションとして紹介されており、僕もその流れでUbuntuから入門したんですね。

もしこのままUbuntuから変わらないとしたら、「Ubuntuで始まってUbuntuで終わる」みたいな状況になってしまいます。

Ubuntuの良さ is 絶対的コミュニティ規模

ブラウザで調べ物や買い物をするとか、ネットフリックスを見るだけなら特に困ることはないのですが、プログラムを書いている以上、時折うまく行かないことも出てきます。

そうなると重要になるのが情報量です。

UbuntuはLinuxのなかではユーザー数が圧倒的に多く、日本国内においてもそれは変わりません。 そのため、グーグルで検索すれば何かしら答えに近いものが得られます。

しかし、これが他のディストリビューションになると、たとえ英語で検索をかけたとしてもなかなか答えに辿り着けないことが増えてしまうため、仕事のツールとして使うにはどうしても使いにくいというのが僕の経験からの答えです。

したがって、僕がUbuntuを選ぶ理由というのは、「Ubuntuが一番仕事で使いやすいから」ということになります。

しかし、勉強や趣味として他のディストリビューションを使うことについては全く否定するつもりもありませんし、スキルアップのためにはむしろ積極的にやるべきというスタンスです。

仕事という制約がなかったら、いま頃はManjaroを使ってた気がします。